お茶事のご案内

心を込めた 「もてなし」 を一服の濃茶に凝縮させるお茶。
しかし、たとえ名物道具や、贅をつくした席でなくても 「もてなしの気持ち」 は表現できます。佐野源左衛門常世が大切にしていた鉢の木を火にくべ、寒い一夜を過ごす北條時宗をもてなしたという故事も、後世に伝えられています。

ところで、濃茶は風味がいいのですが、精分も強く、空腹時にいただくと、時には気分の悪くなることもあるとのことで、食事時分に御客様を招き、自分の手で用意した一時しのぎほどの食事 (禅僧が空腹時に温めた石を懐に入れて空腹をいやしたことから 「懐石」 とよびます) をさし上げ、その召し上がりぶりを見て、お客様の腹かげんなどをはかり、お茶の濃さをきめて点てる、という手順になっています。

席へ入り、お酒と食事が始まります。
そして食事が終わったあと、御客様は一端中座し、路地の腰掛けで後の茶席への支度の間を待ち、どらの合図であらためて部屋に入ります。
亭主は炭をおこし、お茶を点前する・・・こうした一連の所作がお茶のもてなしのフルコースであり、これを 「茶事」 といいます。

野球で基本はあくまでもキャッチボールですが、その行き着くところは九人同士のゲームです。
それと同様、お茶においても 「茶を点てる」、「いただく」 という動作は極めて大切な基本ですが、その目的は 「お茶事」 のためのものと言っていいでしょう。

キャッチボールからはじまる野球も、時にはルールをまじえたゲームを楽しみ、また観戦して野球の全体像を知ることによって、楽しみが理解できます。
それと同様に、お茶を点てる、頂くと言う基本動作の間に、ときにはお茶席で、時節を考慮した献立のお料理、お酒、酒肴を含めた御食事と、給仕し、また頂くために工夫された合理的な食事作法、そしてお茶に到る一連の所作をふくめた、お茶という 「もてなし」 の全体像を体験することにより、その楽しさを見出して頂けるものではないかと思います。

当店二階にはお茶事の御稽古の席も用意してございます。
先生、そして親しいお仲間と亭主、客を分担し、ご気軽にお楽しみ頂き、懐石とはなにかを知っていただければ幸いに存じます。(原則として平日のみ)

御稽古の様子
茶事参加記

茶席のご案内



広 間 八畳席
水屋 
露地  腰掛待合 蹲
小 間
(京間)
三畳席 (中柱)

水屋
露地 腰掛待合 蹲 栞戸

入り口は貴人口です

中柱は取ることも出来ます

お稽古道具
茶道具一式
水屋道具一式
懐石道具一式
ほかに煙草盆 夜噺道具 路地草履など

懐  石
一汁三菜 (向付 ・ 汁 ・ 煮物 ・ 焼物)
燗鍋
小吸物 ・ 八寸 ・ 飯 ・ 香物
ほかに預鉢 ・ 強肴 ・ 湯

点  心
懐石弁当  燗鍋  吸物
戻る


小間 水屋


小間 三畳席

小間と水屋入口

広間 八畳席

広間 水屋

小間 路地

小間 蹲